スズキマリン 船外機 V6 DF350AT

外部の冷気をエンジン内部に効率的に取り込むため、吸気口には2層の遮へい版が装備されている。
アウタールーバーでは、船体から上がるスプレーによる大きな水滴を除去し、インナールーバーでは更に細かいミストを除去する。
このデュアルルーバーシステムを備えたダイレクト吸気により、水を１滴も燃焼室内に入れずに吸気温度を大幅に下げることに成功した。

二重反転プロペラ「スズキ・デュアルプロップシステム」をスズキの船外機で初めて採用。
反転する2枚のプロペラを前後に組み合わせることで、エンジン出力をより効率的に推進力に変換。
さらに小型化したギヤケースが水中抵抗を低減することで、高い走行性能と直進安定性を実現した。

１気筒あたり2本の燃料噴射装置を装備する「デュアルインジェクターシステム」を採用することで、最適な燃料噴射によるエンジンの高出力・高圧縮化への対応と燃費向上を実現した。

ロワーユニットに２つのエンジン冷却水吸入口を配置することで、冷却効率を向上させた。
ギアケース前面の冷却水吸入口は特に高速時に動圧による積極的な冷却水の吸入を実現した。
さらに、その下部に副吸入口を配置し「デュアルウォーターインレット」とすることでキャビテーション耐性を損なうことなく2系統の冷却を可能とした。