「DF175AP」、「DF150AP」は、大型4ストローク船外機の開発に実績を持つスズキの先進的エンジンコントロール技術を盛り込み、傑出したパワーと性能を発揮する排気量2,867cm3、直列4気筒DOHCエンジンを搭載したコンパクトで、燃費性能に優れた新型船外機です。
ギアシフトモードを、レギュラーローテーションとプロペラの回転方向を逆転させたカウンターローテーションに切り替えられる、世界初の新技術「スズキ・セレクティブ・ローテーション」をこのクラスに初採用しました。
DF175AP
メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
2,127,600円(消費税抜き 1,970,000円)
DF150AP
メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
1,998,000円(消費税抜き 1,850,000円)
●メーカー希望小売価格(店頭渡し)は参考価格です。価格は販売店が独自に定めていますので、詳しくはお問合わせください。
●メーカー希望小売価格には、取付費・諸費用等は含まれておりません。
●メーカー希望小売価格・標準取付費及び仕様は予告なく変更することがあります。
●メーカー希望小売価格は消費税8%にもとづく価格です。
スズキ・セレクティブローテーション
通常2基掛け以上の大型ボートは平衡を保つためにレギュラーローテーションとカウンターローテーションの船外機をペアにして取り付けます。以前はカウンターローテーション専用の船外機が必要でしたが、スズキの革新的な技術によるスズキ・セレクティブローテーションが、1台で両方向への回転を可能にしました。DF175AP/150APともギアシフトモードを変更し、反回転プロペラをセットするだけで、同じ船外機をカウンターローテーションにできます。
スズキ・プレシジョンコントロール(電子スロットル&シフトシステム)
スズキ・プレシジョンコントロールは、従来の制御ケーブルから、摩擦や抵抗などの機械的な要因を排除し、電子配線に置き換えた高度なコンピュータ制御のコントロールシステムです。コンピュータ制御により、常にスムーズで確実なシフト操作と、素早く正確なスロットルコントロールを実現しています。
さらにスズキ・リーンバーン制御システムとの組み合わせにより、広範囲な回転域にわたって燃費効率が改善されています。
マルチステージインダクションシステム
各シリンダーごとに1組ずつ設けられた長短2本のインテークマニホールド管を、エンジン回転域に応じて使い分けています。低回転時には大きく曲がった長いマニホールド管を通して吸気し、より効率的な燃焼とトルクの増大に必要な空気を燃焼室に取り込んでいます。そして高回転時には、短く抵抗が少ないマニホールド管より一気に大量の空気をシリンダーに取り込ませ出力を増大させます。
スズキキーレススタートシステム
スズキの新しいキーレススタートシステムは、近接型キーフォブでエンジン始動を可能にするシステムです。操舵コンソールの1メートル以内の範囲で、ポケットなどにキーフォブを携帯しているだけで、簡単でストレスフリーなエンジン始動を可能にし、キーを紛失する危険さえも軽減しました。またこのシステムは、イモビライザー機能を持ち合わせているために、アクセスコードが正しくなければエンジンが始動しないことから、盗難防止にも優れています。キーフォブは適度な大きさで軽く、水に浮くために水中に落としても沈むことはなく、簡単に見つけることが可能です。
スラストマウントシステム
新型DF175AP/150APは、エンジン振動の低減及び安定した動作を実現するために、上部と下部のマウントの両方に、ソフトタイプラバーマウントとハイスラストラバーマウントの組合せを採用。ソフトタイプラバーマウントは、アイドリングから2,000回転付近までに生じる振動を効果的に吸収します。またハイスラストラバーマウントは、高負荷時に荷重をしっかりと受け止めて、安定した操縦性を確保します。
レゾネーター
エンジン騒音の原因としてよく知られているのが、エンジンから出る排気音ですが、もう一つ見落としがちな原因としてインテークマニホールドの吸気音があります。空気が高速でインテークマニホールドの中へ吸込まれる際に生じる耳障りな音です。新型DF175AP/150APはインテークにレゾネーターを設置し、この耳障りな吸気音を低減することにより、 軽快で心地良いエンジンサウンドに仕上げました。
セミダイレクト吸気システム
新型DF175AP/150APのエンジンカバーは、 上に向かってウエーブのかかったモダンなシェイプで、 今までにない斬新なデザインになっています。 外観同様、その内側もすべてが機能にこだわった新しい設計です。 エンジンカバーにはセミダイレクト吸気システムを備え、 冷えた空気を直接エンジンのマルチステージインダクションシステムへ供給します。 エンジンがより冷えた空気を吸気することで、 動作効率が向上し、より優れた加速とトップエンドスピードを実現します。 さらにフライホイールの回転により、 カバー内部の熱気を外へ押し出す排出口を備え、 カバー内部の温度を低減します。
マルチポイント・シーケンシャル・電子燃料噴射
1997年の初代DF70/60において、スズキが初めて電子燃料噴射を4ストローク船外機に採用しました。マルチポイント・シーケンシャル電子燃料噴射は、32ビットECMからの指令により、燃料と空気の割合を最適化した混合気を、各シリンダーに供給します。このシステムが、燃費の向上とスムーズな加速を実現しています。スズキの船外機は日本マリン事業協会「マリンエンジン排出ガス自主規制値」をクリアしています。
可変バルブタイミング機構(VVT)
可変バルブタイミング機構は、あらゆる回転域で高性能を発揮しながら、4ストローク技術がもたらす利点を生かしています。そのシステムはエンジン動作状況に応じて、吸気バルブの開閉タイミングをコントロールします。最適なバルブタイミングコントロールにより、全ての回転域においてスムーズで強力なトルクを生み出してパワフルな加速を可能にしました。
オフセットドライブシャフト
スズキの4ストローク船外機に幅広く採用されている、 定評のオフセットドライブシャフト機構。エンジンパワーヘッド部をより前方に配置し、重心を前方に出すことで操舵性を安定させ、エンジンのコンパクト化と振動の低減を高い次元で実現しています。
またオフセットドライブシャフトシステムに組み合わされた2ステージギアリダクションにより、クランクシャフトとドライブシャフト間で一次減速、ギアケース内で二次減速を行い、合計2.50:1の減速比を実現。ギアケース内のギアを大型化することなく、推進効率の高い大径プロペラを回転させることができる大きなトルクを得ることができます。
諸元
機種名 |
DF175AP |
DF150AP |
型式 |
17503P |
15003P |
全高(mm) |
X:1,899 |
トランサム高(mm) |
X:629 |
重量(ステンレスプロペラ付)(kg) |
X:245 |
最大出力 KW(PS)/rpm |
128.7(175)/5,800 |
110.3(150)/5,500 |
全開使用回転範囲(rpm) |
5,500 〜 6,100 |
5,000 〜 6,000 |
エンジンタイプ |
DOHC 16 バルブ |
気筒×シリンダー径×行程(mm) |
4 × 97 × 97 |
総排気量(cm3) |
2,867 |
燃料供給方式 |
EPI |
冷却方式 |
直接水冷 |
始動方式 |
エレクトリック |
点火プラグ |
NGK LKR6E |
エンジンオイル容量(L) |
8.0 |
発電容量 |
12V 44A |
フューエルタンク容量(L) |
— |
チルト&トリム方式 |
P.T.T |
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エンジン表示は「PS/rpm」から「kW/rpm」へ替わりました。( )内は旧単位での参考値です。
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全機種予備検査付です。
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仕様は予告なく変更することがあります。
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詳しくはお問い合せください。
装備
機種名 |
DF175AP/150AP |
プロペラ(スタンダードピッチ) |
○※1 |
ティラーハンドル |
— |
リモートコントロールボックス |
○ |
リモートコントロールケーブル |
— |
タコメーター |
— |
マルチファンクションゲージ |
○ |
フューエルタンク |
OP |
フューエルホース |
○ |
ドラッグリンク |
OP |
(○は準備装備)
全機種予備検査付きです。
※1: プロペラサイズは選択式です。お求めのスズキ・マリン商品取扱い店にご相談ください。